5日間お世話になったMotaharehの家族にさよならを言い、Yazdへ向かうためバス停へ。
19時発のバスだったが結局出発したのは20時過ぎ。
運賃は16000トマン(約8ドル)。
ちょうど断食終了時刻(アザン)だったのでちょっとした食べ物が配られる。
隣に座った女の子も英語を話せたのでお互いの大学の話をしたり。
このバスは男女共用だったため、車内でもヒジャブを着用していなければならなかったのが私にはつらかった。
というより、たまにヒジャブが頭から落ちてしまったときの焦りが半端ない。
出発して2,3時間したところで、夜行バスにしたことを後悔した。マシュハド発のバスはすべて夜行だったので仕方ないのだが。
暗くてもなんとなく感じる広大な大地。これ日中か日没ころに見たらすごく綺麗だったんだろうなあと。
夜行バスは時間を無駄にしなくて済むし楽なのだけど、やっぱり陸路で旅する一番の魅力って車窓からの景色なんだよね。
それが暗くて何も見えなかったのが悔しい・・
バスの中は冷房ガンガン。長袖に長ズボンだったがそれでも寒い・・。自分の席の上のクーラーを切ろうとしたがどうも壊れているようで全く機能せず。
ライト付けて新聞を読もうとしたがライトも付かず。ということは寝るしかない。
8時間走り、朝の9時ようやくYazdのバスターミナルに到着。タクシーを捕まえホストの家へ。
今回のホストはSalmanとLeila の若夫婦。
イタリア人のパッカーMariaもいて、2人同じ部屋に泊まらせてもらった。
2人はフリーの翻訳家。Salmanは兵役中でもあり、あと4ヶ月は軍に所属していなければならない。イランでの兵役期間は18 ヶ月。その間パスポートは没収される。
Dakhma、英語ではTower
of Silenceと呼ばれる。沈黙の塔。
ゾロアスター教の死体置き場である。この宗教では火、水、空気、土などの自然を人間の死体で穢すことを禁止していて、死体を鳥に食べさせていた。
塔の上から見たヤズドの街。
街をぶらぶら歩いたり、バザールへ行ったり。ヤズドは砂漠の真ん中に位置する街。とにかく暑くて乾燥している。
食べ物を楽しみたくて旅をしている人にとってはラマダン中のイランはつらいだろう。
私はその国に入ったらその国の人たちに出来るだけ合わせたいというのが強くあって、ラマダンを実践してみたり、でもやっぱり途中で諦めたりしている。笑
ラマダン中は日没後から日の出までの時間食べたり飲んだりすることが許されるが、1日に全く食べられない人が数えきれないほど世界にいるのだと思うと、たった16時間の断食は強い意志さえあれば我慢できる。
ちなみにラマダンの時期は毎年異なる。月の動きに基づいているから。
冬になれば当然断食時間も短くなる。
ヤズドの街並みはとても綺麗だ。泥作りの建物が並んで街全体の色が統一されている。
ゆっくりと時間が流れる。砂漠の中のオアシス都市。
ここでもやっぱりカリヤン(シーシャ)を楽しむ^^