2013年2月17日

エジプト、カイロ



カイロ到着日は終日ホスト宅でお休み。
ここでのホストは3ヶ月前シリアから避難してきた家族。

翌日金曜日はタハリール広場へ。政府反対派によるデモが始まろうとしていた。

金曜日の昼の礼拝が終わったとたんに始まるデモ。
女性も男性もエジプトの国旗を手に「大統領出てけ」と叫ぶ。
金曜日に限らず毎日抗議の声がどこかから聞こえてくるが、金曜日はイスラム教の休日なので人も集まりやすく、大規模なデモが行われる。


地下鉄内でも抗議は続く。
カイロの人はもうこんな状況にも慣れていて、突然地下鉄内に抗議者たちが乗り込んできても知らんぷり。



この日はカイロ大学前でも別のデモが。こちらは政府反対派に抗議するデモで、政府反対派のデモより大規模。
ヒゲを生やした年配の人が多く、家族連れもよく見かけた。

なんとなく、政府反対派のデモに居た人に比べてお偉いさんぽい人が多い気もした。
顔つきも政府反対派デモの人たちとはどこか違う。
闘争心むき出し、というよりニコニコ笑ってお茶飲みながら仲間と会話している人が多い。

これは街角で見かけた子供達。
ほんの10歳の子供達が「大統領出てけ!」と叫ぶ。
私からしたらお祭りで練っている子供達みたいだ。きっと子供達の目には、抗議デモで叫び暴れる大人達がかっこ良く見えるのだろう。

最近、女性がレイプ犯に対して抗議デモを行った。
今回のデモにも女性はたくさん参加していたが、優しい男性たちが手をつなぎ女性を囲んで、誰も彼女らに手を出せないように守っていた。

私がデモと一緒に歩いているとき、誰かが頭を触った。
混乱した中だったし特に気にしていなかったのだけど、それを見た別の男性がキレて、
「なぜ女の子の頭を触った!」と喧嘩が始まる。
別の人たちにも「大丈夫?」と聞かれたが、正直頭を触られただけなので何ともない。
でも今みんな敏感なんだなあ。

女性に触ったらペ◯スを切るぞ!というポスター。もちろんそんなことはしないけれど。

カイロに着いて風邪が悪化したのでここではほとんど動けずホスト宅でお休み。
ピラミッドにも行ったが期待がでかすぎたのか感動が少なかったなあ。

それより街中にあるモスク。夜はライトアップされていて美しい。


エジプト、アフリカではおそらく最も観光客の多い国の一つだったであろう。
だが革命後、観光客の数は一気に激変。

街を歩いていても、ピラミッド周辺にいても、観光客をほとんど見かけなかった。
革命前は1000万人ほどの人が観光業や観光地周辺でお土産屋さんを経営していたという。
その多くが今は職を失ってしまい、強盗やスリを犯す者も増えたという。

街中では壊されたATMをいくつも見つけた。

それでもエジプトの人は明るくて、一人で歩いていれば色んな人が助けてくれる。
中には後をついてくるような不審者もいるけれど、道を聞いたら手をつないでその場所まで連れて行ってくれた女の子もいた。

キリスト教徒とイスラム教徒のバンド、"Resalet Salam"
とにかく歌声が素晴らしい!賛美歌やイスラム教歌を皆で歌う。5月に来日するようなので、気になる人は是非^^
(アラビア語)

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