2013年2月19日

エジプト〜イスラエル入国



カイロからは夜行バスでシャルムへ向かう。
途中検問を何度か通る。簡単な荷物チェックとIDチェック。パレスチナへ行く、とは言わずにタバへ行く、と言っておいた。

いつもは全く寝られない夜行バスだがこのときは4時間ほど熟睡。
7時、シャルムに到着。タクシーでタバ行きのバスが出ているバス停へ。ゴツゴツした山々に囲まれた街。一気に疲れも吹っ飛ぶね。


シャルムからタバまでは35ポンド。8時半にバスは出発。


タバまでの道は紅海を望める絶景ロード。
海岸沿いには藁葺き屋根の家がぽつぽつと並び、
海の先にはヨルダンやサウジアラビアが見える。

12時、国境のタバに到着。バス停から歩いて4分で国境。
出国税?なのか分からんけど4ポンド(50セントほど)払わされる。

エジプト出国審査。
これは知っている人も多いと思うけれど、イスラエルの入国スタンプがあると、多くのイスラム国家(イラン、イラク、シリア、サウジアラビア、イエメン、リビア、スーダン等)の入国が難しくなる。

イスラエル入国時だけでなく、近隣国から出国する際も、国境スタンプでイスラエルに入国したことがバレてしまうので別紙にスタンプを押してもらう必要がある。

出国審査間に「ノースタンプでお願いします」と一言。
「なぜだ、ここはエジプトだぞ」と言われたので「どこに行ったかバレちゃうから、頼む!」とお願い。

代わりに別紙にスタンプを押してくれ、「またエジプトに来る際はこの紙持ってきてね。じゃないと出国してないことになっちゃうから」と。ありがとう!!

少し歩いて、今度はイスラエル入国。
まず入り口で女性警官からいくつか質問された。
「渡航目的は」「銃は持っているか」「エジプト人からイスラエルに持ってけと言われて渡された物はあるか」など・・(笑)。当然全て「ノー」と返事。

次は男性職員。また同じ質問をされ、パスポートをなぜかどこかへ持っていかれてしまう。「おい、私のパスポートは!?」と聞くと「大丈夫、あとで返すから」と言われ、私は荷物検査へ。

女性警官に別室に連れて行かれ、身体検査。
靴を脱がされ、靴底の中まで見られる。
下着の中まできちんとチェック。前から後ろから、右から左から全て検査し、ようやく「OK」のサインが。ふう・・。

お次ぎはバックパックの中身。
シーシャの入った入れ物を見て「これは何だ」と。いやいや、ただのシーシャ(水パイプ)ですよ。衣類や寝袋の中も見られ(これ、後で詰め直すのが面倒・・)、カメラの中の写真も数枚チェック。おそらく見られるだろう、と思っていたのでエジプトのデモの写真なんかはパソコンのアプリに移しておいた。

全て終え、パスポートも返してもらったところで、また別の女性警官のもとへ。
パスポートを渡すと同時に「ノースタンプでお願いします!」と一言。
もちろん「なぜ?」と聞かれるが「この後イエメンに行くから(行かないけれど)」と言っておいた。
パスポートをペラペラとめくり、アフガニスタンビザを見たところで手を止める。
警官「なぜアフガニスタンへ?」
私「観光です」
警官「アフガニスタンに観光?」
私「美しい場所がたくさんあるよ」
警官「ふうーん」

次はイラン。
警官「イランに行った目的は?」
私「観光です」
警官「何処行ったの?友達がいるの?」
私「マシュハドとテヘラン。友達はいないよ」(全て嘘)
警官「危険な目に遭わなかった?」
私「特に何も。平和な国だったよ」
警官「誰かにイスラエルのこと話されたりした?」
私「誰にも。友達いないし」

今度はモロッコ。(なぜモロッコまで・・)
警官「モロッコも観光?」
私「イエス。スペインからフェリーで行ったよ」
警官「旅が好きなの?何で旅するの?」
私「もちろん。自然や文化に興味があるから」

そしてようやくパスポート返してもらい、無事ノースタンプでイスラエル入国!

こちらが入国用チケット。
意外とスムーズにノースタンプには対応してくれた。同じような質問はイギリス入国時にも聞かれたし、たぶんヨルダン側から入国するよりこちらの方が楽なのでは、と思う(ヨルダン側から入ったことはないけれど、話に聞くともっと面倒くさそうだ)。

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