2012年12月7日

ヨーロッパ最後の国、スペイン



リモージュから国際バスは出ていなかったので、南部のトゥルーゼまでカーシェアリングで行き、そこからバルセロナ行きのバスを使うことにした。

ドライバーはマダガスカル出身の女性。
リモージュからトゥルーゼまで約4時間で、払った金額は16ユーロ。

13時半頃トゥルーゼに到着。
メトロでバス停へ向かい、16時発のバルセロナ行きバスに乗る。
こちらは45ユーロだった。少々高いがこれしかないから仕方ない。

バスの中はほんの数人しか乗っていなくて、近くに座っていたスペイン人の女性画家さんと仲良くなった^^

22時半着のバスだったが、1時間早く到着。
バスで会った画家さんも「絶対スペインが気に入るよ!」と言っていたけど、その通りでした。

何だろう・・電車内の雰囲気や人々の話し方が好きなのかなあ。
フランスに比べてオープンな人が多い。とにかく、ちょっと街を歩いているだけで楽しい。

あと、天気。ほぼ毎日快晴。
もう「明日もどうせ雨なんだろう」って思うことはない。
これは結構嬉しい。いや、めちゃくちゃ嬉しい。

スペインで会う人は、みな口を揃えて「仕事がない」「雇用状況が悪い」と言う。
スペインの失業率は約25%、労働力人口の4人に一人が無職だ。

経済危機後、他国に出稼ぎに行く労働者がかなり増えたようで、空っぽになったアパートも市内でよく見られた。
でもなんだかみんな幸せそうなんだよね。

「結構大変だけど、辛いとは思わない。家族がいるし幸せだ」とバルセロナの友達は言っていた。
確かにお金は大事だけど、それが全てじゃないんだって。


バルセロナではカタローニャの旗をよく目にする。
そういえばウズベキスタンで会ったバルセロナ出身の人も、「俺はカタローニャ人だ、スペイン人じゃない!」って言い張っていたなあ。
ちょうどその頃サッカーのヨーロッパ選手権が終わったあとで「スペイン優勝おめでとう!」って言ったら「俺はイタリアを応援してた」とか言っていたのを覚えている。

私のホストファミリーも家族内ではカタローニャ語を話している。レアルよりバルサよね!ってホストマザーにも言われた。


バルセロナといったらサグラダファミリア。日本でいう横浜駅。
今再建築中で少し残念な見栄え。


アメリカ大陸を発見したコロンブスもここバルセロナ出身。

スペインでもいつも通りカウチサーフィンを使ってホストファミリーを探していたが、かなり苦労した。
実はこの時ちょうど、自分のプロフィール写真をイスラム教徒女性が着用するヒジャブを着けて撮ったものにしていた。(イランで撮影したやつ)
マドリードで唯一返事をくれたホストのフェルナンドが、「イスラム教徒を嫌う人が多いからこの写真見てみんな君がアラブ人とかだと思ったのだと思うよ」と教えてくれた。

バスの中で会う人でさえ「うちに泊まりにおいでよ!」と言ってくれたのになぜだろうと思っていたが、そういうことだったのか。

前に会ったインド人の男の子は、「パリでホストを探したけど誰も返事をくれなかった」と言っていた。
日本で私が泊めてあげたシリア人のパッカーも「他にもたくさんリクエストメールを送ったんだけど、全然返事が来なかった」、と。
家に呼ぶのだからそりゃ警戒するのは分かるけれども、なんかカウチサーフィンのコンセプトとずれているよなあ。

一方、同時にホストを探していたモロッコから30件以上ものメッセージが来た。
この違いもまたすごい。一人ホストを選べば、選ばなかった人から「私の何が悪い!何で選んでくれなかった?!」と言われる始末(笑)。


マドリードにて、衛兵交代。

スペインってスリが多いってよく聞くけれど、現地のスペイン人に聞いてもやっぱりスリなどの犯罪は多いよう。
私もちょうどマドリードの街中を歩いているときに、他人のリュックサックの底をナイフで切って中身を出している人を見てしまった。
犯人は女。何を出したかよく見えなかったが、走って逃げて行ってしまった。
「携帯がなくなっちゃった!」と叫んであちこち犯人を探しまわる人も見た。

もしパスポートが盗まれたら・・なんてこと考えるとガクガクするね。

さて、いよいよアフリカへ^^

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