2012年9月10日

Diyarbakirへ



OrduのあとはSivas, Malatyaと旅しました。ここに関してはまた後日後時間があったら書こうかと思います。

とりあえず、記憶に新しいDiyarbakirについて。

Diyarbakirはクルディスタンの主要都市の一つ。
といっても、多くの人が「クルディスタンって何だよ」って感じだろう。私も数ヶ月前までは全然知らなかった。
世界史で「クルド人」がなんちゃらって習った覚えがあったくらいだ。

クルド人は独自の国家を持たない世界最大の民族集団。正確な数は確かでないが、26003400万人の人口を持つと言われていて、そのうちの55%がトルコ東部に居住している。他にも、イラク北部、イラン北西部、シリア北東部に多い。こちらがその地図。

クルド人の居住区は第一次世界大戦後、オスマン帝国が解体したことで主に4つの国に分かれ、独立の機会を失ってしまった。
1991年湾岸戦争が終結した際、連合国はイラク北部に安全地域として飛行禁止区域を設置。
これが今のイラク領クルディスタンだ。1992年に地方政府も作られ、独自の旗も持つ。

クルディスタン独立のために作られたのがPKK、クルディスタン労働者党。
アメリカ政府がPKKを「テロリスト集団」と呼ぶようになってから、世界中からテロ組織として非難されるようになった。

簡単に説明するとこんな感じ。聞いたまま書いているから表現の仕方が下手くそでごめんなさい・・

正直、最初はここへ来る予定など全くなかった。
ちょうどトラブゾンにいるときに南東部でPKKとトルコ兵の間で銃撃戦があり、ニュースでそのことばかり流れていた

ホストや友達にクルド人のことを聞くと「彼らはテロリストだ」「Diyarbakirへは行くな。毎日のように爆発テロが起きてまともに寝られないよ」と散々言われた。

そんな訳はないと思いながらもうんうんと聞いていたが、やはりその場所に住む人々がクルド人とトルコ人の関係をどう考えているのか知りたいと強く感じるようになり、Diyarbakirへ行くことを決意。

これはトルコだけに限らないが、愛国心の強い人が多く、彼らから意見を聞くとどうしても得られる情報が限られてしまう。

クルディスタンやクルド人について実は良く知らない人が多い。ほとんどのトルコ人がクルド人を嫌っているから、周りと一緒にこうだと決めつける人がほとんどだ。

他の市に比べて、Diyarbakirはまだ開発中といった印象が強い。
ゴミがあちらこちらに散らばり、住宅街に入ると生ゴミの匂いがつんと鼻を刺激する。
地べたに座って物乞いをする人もよく見かける。公園に座っていればクルド人の子供がやって来て、スナックや水はどうかと売ってくる。


何より厄介なのがトルコ兵の航空機だ。毎日何十回も頭上を通り、市民(クルド人)を威嚇する。「我々は常に見張っているぞ」とのサインなのだそう。この騒音はたまったもんじゃない。

つづく。

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