2012年9月18日

Sanliurfa



8時半、Shirnakを離れSanliurfa行きのバスに乗る。
直通はないので一度Cizreで乗り換え。ShirnakからUrfa(Sanliurfa)までは40TL

何もない荒れ地地帯の中をバスが進む。
途中、バスが速度を緩めたので窓の外を見てみると、トルコ軍の戦車とその隣で銃を持って走るトルコ兵が。何かを追うように走っていった。「いつものこと」だという。

特に何も起こらないが、バスの乗客は皆不安げな顔で窓の外を見ていた。

7時間ほど走り、16時前ころUrfaに到着。そんなに大きな街ではないが人口は300万人以上いるらしい。
滅多に外国人観光客は来ないと言っていたが、高そうなホテルもたまに見た(Hiltonグループのホテルまで!)。

ホストのEmrahが彼の伯父さんの家に連れて行ってくれた。
彼の伯父さんの家族がホストファミリーだ。誰も英語をしゃべらないが、Emrahや彼のいとこも来てくれてみんなで夕飯。温かい家族だ。

ここに来て、久々に心から笑った気がした。
もちろん、前のホストもとても明るくいい人で、いつも笑顔にさせてくれたが、腹を抱えて笑うのとは違う。胃腸炎とひたすら闘っていたためか。
Emrahは明るくて、面白くて、何をしても楽しませてくれる。
笑わせてくれてありがとう。

きっとこれが必要だったんだろうなー。
薬でも治療でも睡眠でもなく、笑いが必要だったんだなあ。Emrahはきっと何も考えていないだろうけど、何気ないところでこうやって助けてくれる人がいる。

毎日のように新しい出会いがあって、その一つ一つを少し疎かにしていたような気がする。
私にとってはいつものことでも、彼らにとって私は特別なゲストだ。与えられるだけでなく、私からも何かプレゼントしなきゃ。

その日の夜は屋上に布団を敷いて、満点の星空の下寝た。ここは室内があまりに暑いため、周りの家庭も皆屋上に布団を敷いて寝ていた。
お腹の痛みなど全くなかった。楽しいことだけが頭に浮かぶ。


次の日は一人街を歩く。小さな女の子たちが寄ってきては英語で話しかけてくる。
途中道に迷ってしまったので小さな男の子たちに聞いてみると、行きたい場所まで連れて行ってくれた。

自分用の水を買うついでにお礼にとジュースをおごってあげようとしたら、断固として断られた。
きっと何日もシャワーを浴びていないであろうぼさぼさの髪の毛に、泥だらけでぼろぼろの服と靴。
ポケットには きっと一銭も入っていないだろう。
最後にありがとう、と言って行ってしまった。礼を言うのはこっちの方だ。

遠慮して いるだけなのか、自分だけ何かもらうことに申し訳なさを感じているのか、本当に何もいらないのか。私が子供の彼らくらいの年だったら喜んでもらっていただ ろうな。

Urfaにはカトリック、正教徒、シーア派ムスリム、ハニフィ(スンニ派)ムスリム、ユダヤ教徒などあらゆる宗派の人を見ることができる。アラブ人も多く、クルド語にアラビア語、それからもちろんトルコ語などさまざまな言語が飛び交う。

私はクルド語をほとんど知らないが、物の数え方などアラビア語やペルシア語と同じなので店に行ったときなどは少し助かった^^
同じ 場所で違った人々を見ることができてなかなか面白い。


ここはアブラハムの生誕地とも言われている。アブラハムはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三宗教に登場する預言者。

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