2012年10月1日

ルーマニア〜ウクライナ 列車の旅


 
32 歳の夫婦、それから双子の娘さん。
何より驚くのが、彼ら2人とも毎日朝8時から働いているのに、22時に子供を寝かしつけた後、街に出てクラブで3時まで遊んでいること。

奥さんのAngieは女友達2人と、旦那さんのGabrielもまた男友達2人と別々のクラブへ。
私はもちろんAngie組だったが、Angieも友達も30超えているとは思えないほどの若さと元気。

ルーマニアの街並みを見ていると、ああヨーロッパに来たんだなあと改めて実感する。
昼間のブカレスト、夜のブカレスト、全く雰囲気が変わって面白い。
夜は平日だろうとたくさんの人がバーやクラブへ行き深夜まで過ごす。

ジプシーの多い地域で、物乞いの子供や老人もよく見かける。
テラスでご飯を食べていれば、子供や老人がやって来ては小銭の入った袋をこちらに向け、「お金をくれ」と言う。

ブカレストでは3日間だけ過ごし、30日の早朝ブカレストのメイン駅(București Gara de Nordへ。
ここから寝台列車でウクライナのキエフに向かう。結構人気のあるルートなのでチケットは早めにとっておいた方がいいかも。

私は二日前にとったが既に女性用残席は3つしか残っていなかった。
ちなみにブカレストからキエフまでは312ロン(6800円くらい)。

6:50発の列車だったので30分前に駅に着くよう早起きしたのだが、着いてみるとまだ一時間前に来るはずの列車も到着していない・・。
早く列車の中で寝かせてくれ!という声も届かず・・やっと駅を発車したのは8時過ぎ。

女性席、といっても男性と女性で客室が分かれている訳ではない。
女性は上段のベッド、男性が下段という風に分かれている。
私の客室にはベラルーシのミンスクに向かっている男性2人が下段で寝ていた。室内はウォッカの匂いでぷんぷん・・。

少し寝たところで、朝ご飯にインスタントスープを作った。
列車内には売店もレストランもないので事前に何か買っておくか、途中長く停車する駅で買う必要がある。
お湯は無料で使えるのでカップ麺やスープなんかを買っておけばよし。
紅茶は車掌さんに言えば無料で部屋まで持ってきてくれる。

その後はブカレストから一緒に乗ったアルゼンチン出身のパッカーと話した。
彼はもう世界を旅して2年目。元々6ヶ月旅するつもりが、帰る理由が分からなくなってしまい結局2年間も放浪しているのだとか。なんて自由な。


彼は英語をほとんど話せない。アルゼンチンを出るまでは全く話せなかったが、2年間旅する上で英語を少しずつ覚えていったのだという。
久しぶりにクレイジーな人と会ってまた少し刺激されました^^
こういう刺激を大事にしたいね。

前に列車移動したのは半年前、旅を始めたばかりの頃で上海からウルムチまで46時間シルクロードの旅だった。
中国の長距離列車と比べるのもどうかと思うが、大きな違いと言ったらトイレだ。
中国の列車のトイレは発車後1時間しないうちにもう詰まっていて匂いが半端なかった。
ペーパーも当然ない。

それに比べて、こっちの列車のトイレはだいぶ綺麗だ(もちろんいい匂いではないけれど)。ペーパーもいつでもあった。

あの頃はまだ旅始めたばかりで、やたら緊張していたなあ。それから全てが珍しかったから写真をバシャバシャ撮っていた気もする。半年前の自分が少し初々しいね^^


ウクライナとの国境で停車すると、トイレは全て封鎖。
4時間ほど国境通過に時間をとられるので、トイレはお早めに。

まずルーマニア警察が車内を廻り、パスポートを回収。
私はルーマニア入国スタンプがないので「何でないんだ」と聞かれたが、きちんとブルガリア出国スタンプを見せて説明すれば大丈夫。

ウクライナはまだEUに正式には加盟していないため、ここではスタンプが押される。
ウクライナ入国の際もまたパスポートを回収された。

国境通過中、民家をちらほら見かけたが彼らの国籍って一体どっちなのだろう・・。暇なのでそんなことを考えていました。

列車内はレールの音でやたらやかましい。それによく揺れる。
夕ご飯にカップ麺とフルーツを食べ、同じ部屋の人とロシア語で頑張って会話。

22時には全部屋消灯。


翌朝、8時過ぎ頃に車掌さんが起こしにきた。
「あと1時間で着くぞ」と。このサービスありがたいね〜。

この列車はモスクワ行きだが、キエフで降りる人が結構いるようだ。
みんなまだかまだかと窓を見つめながらキエフ到着を待つ。
ブカレスト発車は1時間遅れたが、キエフ到着は予定通り。

列車を降りるとホストのSergeyがホームで待っていてくれた。
空気がひんやりしている。長い列車の旅が終わり、彼の家族のもとへ。


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