2012年8月21日

タブリズ


ダマバンドから帰ってきてからはテヘランの隣の街Karajのホストファミリー宅へ。
お母さんの笑顔が大好きだ。彼女が笑うとこっちまで笑顔になれる。

イラン人に90%の確率で聞かれること。
「キャプテン翼とおしん、知ってる?」

「おしん」は私は見たことないのだけど、イラン人ほとんどがこのドラマを見ていたらしい。それからキャプテン翼。みんな口々にキャラクターの名前を挙げてきて面白い。

19日、1ヶ月の断食月ラマダンがようやく終わった。
この日は祝日。多くのイラン人は家族や親戚とながーい昼ご飯を楽しむ。

外に出ると、友達や家族と公園でピクニックする人がたくさん。日中に路上で水を飲んだりアイスクリームを食べている人を見ると未だにびくっとしていた。

20日夜、タブリズへ向かうバスに乗る。23時半発で19000トマン(約8ドル)。
毎回、次の市へ向かうバスに乗るたびにちょっと寂しい気持ちになる。
どこへ行っても「またいつでも帰ってきて」とホストファミリーが見送ってくれるが、次彼らに会えるのがいつなのか分からない。会えるかどうかさえも分からない。
そう思うと心底寂しくて泣けてくる。。

ちょうどこの1週間前くらいにタブリズ付近で大きな地震があった。正直行って大丈夫なのかと不安もあったが、ホストファミリーが「安心して」と待っていてくれていた。行く前から何度も「家族みんなあなたのことを待っているよ」とメッセージをくれた。

タブリズに着いたのは翌日朝7時。
なんと予定時間きっちりに到着!!!

他の地域に比べて涼しい。むしろ寒い。ホストのSaalarと会い、彼の家へと向かう。
 彼は両親と弟とタブリズ市内のフラットで暮らしている。弟は10歳。
この日もまたラマダン明け翌日で祝日。バザールに行っても多くの店が閉まっていた。
 

特に地震の影響は見られないが、古い家やフラットに住む人は余震で崩壊するのを恐れて公園にテントを建て生活している人が多い。



家族と一緒にタブリズから一時間ほど離れたKandovanへ。
ここに人々が生活している。ちなみにここのホテルは5つ星なんだとか。Kandovanとは蜂の巣という意味。蜂蜜が有名で、歩いていると甘い匂いがぷんぷん。

 
Saalarは今20歳。まじめで宗教熱心なお兄さん。

「ヒジャブを頭の半分だけ着けている人、特別な理由もないのにラマダン期間に断食しない人、結婚していないのに異性と関係を持つ人が『ムスリム』だと名乗るのが許せない」と彼は言っていた。今まで出会ったイラン人とは真逆タイプでびっくり。

どこでもそうだが、イランには「なんちゃってムスリム」は多い。ラマダン中に断食していない人はたくさんいた。街を歩けば、頭の後頭部からヒジャブを着けている女の子もたくさんいる。

私が会った人たちはだいたいが「無宗教」だと答えていたが、中にはもちろん「自分はムスリムだ」と言い張る人もいる。

チャドルを着て髪の毛も全て隠していても、ラマダン中「食べたいから、飲みたいから」と言って断食しない人もいる。イスラム教の好きな部分だけを選んで取り入れている人は実際多い。純ムスリムの人にとっては許せないことも多いだろう。

なんとなく、なんとなくなんだが、シリアやエジプトに続いてイランでもまた革命が起きるんじゃないかなって気がする。なんとなくね、ただの私の予感です。 というよりむしろ変わって欲しい。なんとかして変えてやりたいとさえ思う
何を信じるかなんて、自由であるべきじゃないか。イスラム教を信じる者だけがヒジャブを着て、コーランを読んで、お祈りして、モスクに行けばいいだけの話だ。

革命前にはミニスカートを履く女性もいたし、純粋なイスラム教徒だけがチャドルやヒジャブを着用していたという。今じゃ信じられない。ロングスカートだけを着て外出しようとしたら「中にズボンを履かないと警察にとめられる可能性がある」とさえ言われたのに。イラン人でもないのに街中でホメイニーとハーメネイの写真を見るとツバを吐きたくなる。

これはアゼルバイジャン博物館。ここは「東アゼルバイジャン」州。アゼリ語を話す人が多いです。
Ahad Hosseini によるLIFEという名の12 エピソードからなる彫像。

Ignorance.
2人の男が持っている武器に注目。

 
War.
ここでも両者の兵器に注目。

 
Chains of Misery

 
The Miserable

 
Hunger

 
Political Prisoners

 
A Crystal Ball

Population Growth

Racial Discrimination

 
5 Monsters of Death
中央のモンスターが持っているものはUraniam.
--> 原爆の素だ。
 
 
Anxiety

 Autumn of Life

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