2012年8月9日

イスファハン



本当は2日しかいないはずだったShirazに結局5日もいた。
旅の楽しさってそこに何があるかってことよりも、そこでどんな人と出会うかだなと思う。
何もない場所でも、そこで素晴らしい人たちと出会えれば、心に残る旅になる。

16時発のバスに乗る。16時発でも出発したのはやっぱり1時間後。
これからは出たい時間の一時間前にチケット買った方がいいかも知れない・・。

途中で何度も止まり、検問でもやたら時間を取られ、気付けば辺りは真っ暗。
隣に座った女の子(26歳)が携帯の辞書で一生懸命単語を調べながら話しかけてくれた。
途中夕飯も一緒に食べ、バス停から私のホストファミリーの家までも車で送ってくれた。


Isfahanに着いたのは夜中の0時。
普通なら4,5時間で着く道のりなのに7時間もかかってしまった。ホストの家に着いてまずカリヤン(水パイプ)を吸い、それから色んな話をした。

私の旅の話、ホストの家族や仕事の話、そしてお決まりのイラン政府の話など。外のテラスで結局2時過ぎまでしゃべってた。

今度のホストはShantiyaという26歳のカーペット屋さん。フランス語を勉強中で家族が家にいないときには友達を呼んで一緒に生活している。



Imam Hussein Square
二つのモスクとバザールが広場を囲み、その内側を馬車が走る。観光客が多く、色んな国の人に会った。日本人にも会った。


バザールの中を歩いていると、「コンニチハ!」「ニホンジンデスカ?」とお店の人が話しかけてくる。彼らは複数の言語をちょっとずつ話せる。客寄せのためだね。うまい。


スパイスの匂い、鋼を削る音、人々の声、彼らにとっては日常のことが私にはとても新鮮で趣がある。ただ一人で歩いているだけでも楽しい。


ホストの絨毯屋さん。
欲しい絨毯ばかりだが、今買ってしまったら残りの旅でずっとこの絨毯を持ち運ばなければならない・・。残念だが仕方ない。

ここで働くみんなもとても良い人たちだ。いつも温かく迎えてくれる。


途中会った日本人の旅行者とアメリカ生まれのイラン人Mike(本名は違うらしいが忘れた)とKhajoo Bridgeへ。暑くて死にそうだった。
このMike、とても良いやつなのだがずーーーっと歌をうたっていてとにかくテンションが高い。さすがに疲れる。


これは夜のSi va se pol32本の足がある。光が灯ってロマンチックだ。


Chehelsotun Garden.
Imam Squareからすぐ近くの場所にある。少し街から離れたら砂漠なのに、街の中は緑がたくさんだ。イラン人はこういった場所にタダで入れるので、夕方になるとたくさんの人が集まってきて、芝生の上に座り家族や友達と夕飯を食べる。


--> Chehelsotun  Gardenの中の --> Chehelsotun Museum.

これはアルメニア教会。
イスラム国家だが、もちろんキリスト教徒だっている。
ここの付近はアルメニア人が多いのだとか。この教会、アルメニア人はタダだがイラン人含め他国の人はお金を払わなければならない。ここはイランなのにイラン人は外人扱いだ。

イラン国内で十字架を見るのがなんだか不思議な感じ。
一歩外に出れば完全にイスラム教の世界なのに、教会の中では賛美歌が響き、人々はアーメンとお祈りをする。


Chehelsoto Museumの壁に描かれていた女性は、皆肌を隠しているのに対して、ここでの女性は素っ裸。

この日はホストのShantiyaが忙しいため、別のホストAfsanehの家へ。彼女は私のテヘランの友達Amirの妹。23歳で8ヶ月前に結婚したばかり。

ペルシア語を話せるようになりたくて、ネットでオーディオレッスンをダウンロードしたのだが、アフガニスタン駐在の米軍兵用に作られたものらしく、一生使いそうにない(使いたくない)フレーズばかりだ。

”Don’t shoot”(撃つな)
“Put your weapon down”(武器をおろせ)
“Follow our orders”(命令に従え)
“Lie on your stomach”(伏せろ)
“You are a prisoner”(お前は囚人だ)
“Do not resist”(抵抗するな)

・・それから”We are Americans!”(我々はアメリカ人だ!)など。
(聞いた瞬間若干いらっときた)

「便利なフレーズ集」と書いてあって、唯一フィルターのかかっていないサイトがこれだったのだけど、こんなのいつ使うってんだ。

少なくともレッスン1がDon't shootから始まったので、これだけはペルシャ語で完璧に言えます。
使う日が来ないことを祈る。


2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

半田です。出勤途中楽しく読ませてもらってます。
MIKEの本名は、Mohsen Sadri。このMohsenって名前、イランでは結構あるようです。
私の知らないイスファハンのシーンが紹介されているので興味津々です。アルメニア教会、こういうところは個人的に大好きです。モスクもそうですが、歴史のある教会内で古を感じる時にいつもゾクっと興奮します(笑)
まだ2週間ちょっとしか経ってませんが、懐かしい顔も見られて嬉しいですね。
これからも楽しく無理なく旅を続けて下さいね!

miyu さんのコメント...

ありがとうございます。
Mohsenだったんですね、彼の話の半分は聞き流していた気が。笑
ここアルメニアでもイスファハン出身の人に会いました。
どこか旅にくるときにはぜひ一声かけてください♪