2012年8月26日

アルメニア




イスラム教国家のイランから、今度はキリスト教の世界アルメニア。

多くの人が首から十字架のペンダントを下げ、教会の前を通ると胸の前で十字架を3回切りお祈りする。
不思議な感じだ。

今までは床や路上に絨毯を敷き、メッカの方を向いてお祈りする人を見てきたのに。
当たり前だが、ここではハーフパンツを履く男性も、ミニスカートやタンクトップを着る女性も。

ホストのHaykは自分の家と別にアパートを持っていて、そこの部屋を貸してくれた。イランの人々はとにかく人を家に招くのが好きで、いつでももてなしてくれたが、アルメニア人はあまり人を家に泊めたがらない。
理由は分からないが、少し閉鎖的な気がする。

カウチサーフィン(参考)でエレバンのTravel Planを投稿したところ、メッセージをくれたのはたった3人。テヘランでは25件以上もきた。ちなみにメッセージをくれた3人のうち一人は20ドル払えば泊めてあげると言ってきた始末。どうやらこの女性は他のツーリストにも同じような内容のメッセージを送っていたようだが。

こういった詐欺も実際カウチサーフィンには存在するので注意です。


カザフスタン、キルギスタン、ウズベキスタンと同様、アルメニアも旧ソ連。
同じような建物、広場、像が見られる。
旧ソビエトの国ってなぜか絶対、馬に乗った英雄の像が首都の中心部にあるんだよね。軍隊や警察のユニフォームも同じだ。

言語はアルメニア語とロシア語。キルギスに3ヶ月いたときにロシア語を少し覚えたので大分助かった。

それから、またウォッカの世界。これには参る。
キルギスやウズベクにいたとき大分慣れたが、やっぱりまだ苦手だ。
というよりアフガニスタンやイランにいたときお酒などほとんど飲まなかったからかなり酒に弱くなっている。

アルメニア人はとにかく笑わない。
これは後から聞いた話なのだが、多くのアルメニア人は挨拶するときに笑う人を「クレイジー」だと思うらしい。
確かに、彼らは無言・無表情で互いの頬にキスするだけ。
”Hello” “See you”と私が笑顔で言っても彼らは無表情だし、私のホストはSee youと返してくれたこともない。
もしかして嫌われているのかとも思ってしまうくらいだ。

とにかく理解出来ない。どうやったら笑わずに挨拶できるっていうんだ。私には無理だ。


アルメニア人は、車より車のナンバーに高いお金を払う。きりのいい番号やぞろ目の番号が彼らにとって「いい番号」で、大切な人への贈り物は車のナンバーが定番らしい。
私からしたらナンバーなんてどうでもいいのだが、彼らはナンバーに数十万、数百万払ったりする。

アルメニアは元々大きな国土を持つ国だったが、アゼルバイジャンやトルコに領土をとられ、今はたった29800平方キロメートルの小さな国になってしまった。
Haykはよくアゼルバイジャンの領土ナクシヴァンについて話してくれた。


ノアの箱舟が辿り着いたとされる山Ararat
少し見づらいが、中央に見える柵はトルコとの国境。かつてはアルメニアの領土にあったAraratも今はトルコ領に。

正直エレバンの街自体はほとんど何もなく、なんとなくカザフスタンのアルマティに似ている。2日で十分だった。

そのままグルジアに行ってしまおうと思っていたが、3日目にイラン出身のArdalanと会い友達が泊めてくれるというので彼らの家へ。

アルメニアに来てから実は一度も笑ってなかった(笑えなかった)が、やっぱりさすがイラン人。笑顔で迎え入れてくれて、アルメニアに来て初めて楽しいと思えた。

ホストしてくれたのはArdalanと同じ医大に通うFarshadSajad。明るくていい子たちだ。イランが恋しくて仕方なかったので、彼らのペルシア語を聞いているだけで、何だか家に帰った気分になった。

アルメニアはイラン人がビザ無しで入れる数少ない国の一つ。多くのイラン人が勉強や仕事、観光のためにやってくる。
ここではヒジャブを脱ぎ、露出の多い服装で街を歩くイラン人の女の子をよく見る。
Facebookにも載せたが、まあこういうことです。


もちろん全員ではない。チャドルを着たイラン人だって見る。
でも多くのイラン人は自由になるためにアルメニアに来る。バーで50歳のおじさんに会ったが、彼はアルメニアで別の女性(売春婦)を探しに何度も来ている。

もちろん彼には奥さんも子供もいるが、イランでは浮気などバレたら既婚者は首つり死刑だ。



学生は皆休暇中。毎日パブやバーに行き朝5時頃まで飲む。
私がアルメニアに行く前、ポーランドの友達が「アルメニアはナイトライフを楽しむ場所だ」と言っていたが、まあ確かにそうである。
ヨーロッパやインドから来ている観光客や学生も多く、辺りでは様々な言語が飛び交う。

アルメニア人よりもイラン人やヨーロッパの人と多く接していた気がする。結局ここに4日間いました。

 
一体どこで手に入れたのか・・笑
宴会の予約はこちらエレバンまで。

0 件のコメント: