2012年7月15日

マザリシャリフ、そしてカブールへ



アフガニスタン2日目。

一人街を歩いてみる。中心部は常に忙しい。
あちこちで車のクラクションが鳴り響き、人々は東京の人みたいにスタスタと歩く。
一人で歩く女の人の姿は見られない。みんなじろじろと私の目を見る。

海外どこの国に行っても、外国人はやはり目立つのでみんな見てくるが、アフガン人の男性はちょっと違う。
目つき、というか目力が違うのか。まるで何かターゲットを見つめるような目だ。なめるように、下から上まで、じろじろと見てくる。

誰かと目が合うと、反射的にさっと目を反らした。常に緊張する。
同じ場所に10秒以上立っていることが出来なかった。周りの男性たちが覗き込むように見つめてくるからだ。

街の様子はとても気に入ったのだが、カメラを出すのを何度もためらった。やっとのことで撮った写真がこれ。


もちろん、現地の人といるときはかなり安全。安心感が一気に増すのを身にしみて感じる。
たまにアメリカ軍の戦車が道を通過するが、通過している最中は、周辺の通信機器は圏外になる。

デパートの中だろうが、路上だろうが、宗教熱心な人はお祈りの時間になるとメッカの方角を向き床に跪く。
一度お祈りの仕方を教えてもらったが、難しい・・


子供たち。写真を撮ったら「Thank you!」と言ってくれた。
私も「Tashakur!」とダリ語で^^
ちなみに彼らが運んでるの、牛糞。

翌日(15日)、空港へ。日本を出てから初めて使う飛行機だ。
空港では許可なしに写真撮影することは禁止されている。

この前日の14日マザリシャリフから1時間ほど離れたSamanganという地域で自爆テロがあった。有名議員らが参加する結婚式の披露宴で起こったテロだ。
60人以上が負傷し、下院議員や情報機関トップなど含め23人が死亡。もともとバスでカブールまで移動する予定だったのだが、サマンガンを通らなければならないし、セキュリティはより一層厳しくなるため20時間ほどかかると言われ断念。

機内には、このテロでの負傷者が何人か乗っていた。彼らは一旦マザリシャリフまで運ばれ、カブールまで飛び病院で治療を受ける。
上半身を負傷した一人の男性が機内後部の座席に横になっていた。あまりにショッキングな表現になってしまうので詳しくは書けないが、今でも脳裏に焼き付いている。

私はこんな状態の人を自分の目で見るのは初めてで衝撃的だったのだけど、友達に話すと「そうなんだ」といった反応。
ある意味当然なのだが、彼らにとっては特に珍しくも何ともない。

何人死のうが、一人の命の価値は変わらない。今回のテロでは23人が亡くなった。1人の死が23件あったということ。こうしている間にも、この亡くなった人たちの遺族や友人は、彼らを思って泣いている。

45分でカブールの空港へ到着。友人のHafizと会い、軽く夕飯を食べ彼のいとこの家へ。いとこのFahimが私を泊めてくれることに。

ここは彼がディレクターを勤めるメディア会社Emerge Mediaのオフィスでもあり、使用人を雇っている(この使用人、何度も私に「ハシーシ吸うかい?」と誘ってきた)。

まだヒジャブに慣れていなかった私は、暑い中一日中ヒジャブを頭に被っていたことで夜頭痛。ブルカを被っている人は熱中症にならないのか・・

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