2013年1月2日

年越しトゥーバ


29日、ホストのCheikhの実家Thiesへ向かう。
バスで片道1000FCFA180円くらい)。
年末で道はかなり混雑していて、バス停を出たのは17時だったがダカール市街を出るまで1時間かかった。Thiesまでは1時間半で到着。

小さな田舎の街。一日のほとんどを庭で過ごす。
料理を作るのも、食べるのも、トイレもシャワーも屋外。


小さなテレビの前に群がる子供達。



マーケット。どこへ行っても人、人、人。
Thiesでは一泊のみ過ごし、2日目の夜は夜行のバスでToubaへ向かう。

トゥーバはセネガル第二の首都と呼ばれている村。
イスラム教ムーリッド教団の聖地で、創始者のバンバがここに埋葬されている。

セネガル国内どこでも彼の写真や絵を目にする。


右がバンバ様。
毎年元旦礼拝のためにセネガル各地や他国から多くのイスラム教徒がここトゥーバのモスクに巡礼に来る。このモスクは西アフリカで最大級。
元旦は首都ダカールが空っぽとなり、トゥーバに何万もの人が集まる。


トラックの荷台でコーランを暗唱(熱唱と言ってもいい)しながらトゥーバへ向かう若者たち。
何百本ものバス、トラック、タクシーがトゥーバへと向かう。 
バス停は戦場だ。

空っぽのバスが到着すれば人々の群れが一瞬でバスを囲み、席の争奪戦が始まる。
車に引かれる者、衝突する者も後を絶たず、救急車も大変。
結局バスをつかまえるまでに2時間かかった。このとき深夜2時。

運転手がもうとにかく荒らい運転。
渋滞を避けるために林の中へ入る。バスが45度くらい傾いていたんじゃないかってくらい、とんでもない場所をバスが猛スピードで進む。
眠いとか酔うとか言っている場合じゃない。とにかく酷い。
Toubaまでの道のりはそう楽じゃない。


7時半頃、ようやくトゥーバ市内に到着。
予想通りの混雑である。


これがトゥーバのモスク。中東でいうメッカにあたる。
私が今まで見たモスクの中で、最も美しいモスクの一つだ。
遠くからでもこのモスクだけは目に入る。

これだけ多くの人が巡礼のためにここを訪れる理由がわかった気がした。


モスク内に入りたい人の列。残念ながら中に入るのは断念。この列に並ぶ気にはなれない・・。

礼拝の呼びかけアザーンが鳴り出すと、人々は猛ダッシュでモスク内に押し寄せる。
女性も男性も、子供も大人もお年寄りも。
日本ではデパート前に福袋のための列が出来ている頃か・・。

入り口には警察が立っていて、無理に入ろうとする人を木の棒で殴る。
この神聖な場所で何やってんだ、恥を知れ、と思ったがこうするしかないのだろう。
みんなモスクに入ったらとんでもないことになりそうだ。


輪になってコーランを暗唱する人々。
内容が理解できなくても、彼らの歌い方や声が素晴らしく、心に響く。
30分、1時間と彼らはコーランを歌のように暗唱し続ける。


牛やラクダを人々に振る舞うために殺す、という儀式。
400頭以上の牛、50頭以上のラクダがこの日のために各地からトゥーバにやってくる。

まるで犠牲祭のようだ。縄でまず首、次に前足と後ろ足を捕らえ、地面に掘った穴に落とし、ナイフで首をちょん切る。
直視さえ出来なかったので写真はないけれど。

彼らの肉が、この日の昼ご飯、夕飯となる。

    

 

路上で売られた牛の足や頭。

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
いつもブログをご覧いただき有り難うございます。旅は残り2ヶ月ばかりとなりましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。

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