2013年1月8日

ガンビア〜マリ入国



ガンビアからマリのバマコへは、不定期に大型バスが出ている。
私は月曜日に出たかったのだがこの日はバスが出ていなかったので、セネガルのカオラックまで出てからマリ行きのバスをとることに。
この方法の方が安いらしい。


7時にホストの家を出て、タクシーでバンジュルのフェリー乗り場へ。
フェリーは8時半頃にセネガルへ向け出港。フェリーは人で一杯。

10時過ぎにセネガルのBourra到着。
ここからバスで国境のKaranへと向かう。一人25ダラス(40円ほど)、荷物も25ダラス。

ガンビア出国手続きは簡単に終了。
再びセネガル入国!

ここからは馬車でバスターミナルまで走る。

●セネガルからマリ

まずKaolacへ向かう。KaranからKaolacまでは3時間。
運賃は一人2500FCFA、手荷物は500FCFA

タクシーの中はとにかく埃っぽい。
窓から砂が入ってくるだけでなく、天井からもなぜかパラパラと常に砂が落ちてくる。

カオラックに着いたのは14時。
タクシーを降りるとバマコ行きのバスの勧誘がやってくる。
とりあえず彼らについてバス乗り場へ。

カオラック−バマコ間は22500FCFA
最初25000Fと言われたが、高すぎるだろ、と交渉。

バスは1819時に出発するとのこと。
それまで時間があるので、同じバスに乗るラヒムさんと昼食をとり、カオラックの街を少し歩く。バス乗り場には休憩所もあるので昼寝もできる。

シャワーもあると聞いたので行ってみるとトイレでバケツの水を浴びる、というものでした。スペインを出てからお湯の出るシャワーをまだ見たことがないが、暑いから水の方がすっきりするね。

なんだかんだで20時にバス出発。
想像していたバスよりはかなりいい!座席は狭いけど一人一席ある!

3時半頃にセネガルの出国局到着。
ここでパスポートを預け、しばらく待つ。
私はマリのビザがあるので問題ないが、ガンビア人やセネガル人はマリのビザを持っていないのでお金を払わなければならない。
ここで彼らが取られた金額は1000FCFA。警察は「出国税だ」と言うが賄賂だろうな・・。

再びバスを走らせ、5時過ぎ頃に国境到着。
まだ国境が開かないのでしばらく停車。一眠りしてマリのSIMカードを買いに外に出た。

ここには、空っぽの缶を首から下げて物乞いに来る子供達がたくさんいる。
子供の教育費を払えない親がこの周辺の村に子供を送り、子供達はここでイスラム教のコーランを学んでいるという。
だが当然子供達にはお金もなく、与えられる食料も不十分だ。
だからこうやって、毎日バスが来るのを待って物乞いをするしかない。


こういった場所で見る子供達の目は、街で見る子供達の目とは全然違う。
飢えた目、というよりは孤独そうな目だ。
親元を離れ、ここで貧しい生活をしている彼らに本当に必要なものって、お金でも食べ物でもなく親の愛なんだろうなあ。

国境は8時にオープン。
ここでもまたガンビア人やセネガル人はお金を払う。
今回はなんと2000FCFA。気の毒だ・・。

ちなみに私はもちろん無料。というか彼らはきっとお金を取れない相手には興味がない。
マリのビザをチェックしてスタンプを押しただけで、いつものような職業、渡航目的、滞在先などの質問は全くなし。

●マリ入国

国境を無事通過し、ついにマリ入国!
マリに来るのは実はかなり楽しみだった。何より、北部が見たかった。
バスの中でマリ人と話をしていたとき、北部の街トゥンブクトゥのことを聞いたことがきっかけだ。

マリ北部は荒れているから、南部のみ行こう、と最初思っていたけれど、美しい自然と大地、そしてやっぱり何が起きているのかこの目で見たいというのが強かった。
バマコのみ訪れる予定だったが、「よし、行こう」とこのとき心に決めた。

国境通過後も2回程検問を通る。
マリ警察は私のパスポートを見るなり、開きもせず返してくる。
一方マリ国籍を持たないアフリカ人はやっぱり賄賂を支払う。


藁葺き屋根の家、草原のど真ん中をヤギや牛を連れて歩く人々。
マリ人やセネガル人にとっては特に何でもない風景だろうけれど、私には美しすぎる風景だ。

草原の大地に日が沈む頃、ずっと見たかったものを見られた気がした。
アフリカの草原に沈む夕日を見るのが夢だったんだよね。

バマコには0時到着。
ホストのアバがバイク(オートバイ)で迎えにきてくれた。
バックパックを背負い、バイクで彼の家族のもとへ向かう。

帰り道、前を走っていた車がウインカーを出さずに右折し、私たちのバイクはスライドしながら転倒・・!
幸い、左腕に軽症を負った程度で済んだが、着ていたモンベルのジャケットには穴が(泣)。

これもマリです。交通ルールなど存在しないも同然。
他人など気にするな、自分の行きたい道だけ見ろ、というのがマリ人の考え。恐ろしい。

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